システムキッチンのリフォーム完全ガイド|費用相場・選び方・失敗しない計画のコツ
※2025年12月時点の情報です

「収納が足りない」「動線が悪い」「古くて掃除がしにくい」
こうした使いにくさをきっかけに、リフォームを検討する方も多いのではないでしょうか。
ただ、いざ計画を進めようとすると、費用はどれくらいかかるのか、レイアウトはどう選べばいいのか、設備は何を基準に決めればいいのか...情報が多すぎて、何から手をつけていいか分からなくなってしまうことも。
この記事では、システムキッチンの費用相場からレイアウト・サイズ選びのポイント、後悔しがちな注意点まで、キッチンリフォームに必要な情報をまとめて紹介します。
「費用を抑えて自分にピッタリなキッチンを実現したい」とお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
システムキッチンのリフォーム費用相場と内訳
リフォーム費用は、工事の内容やレイアウトをどこまで変えるかで大きく変わってきます。
代表的なパターンごとの相場感を押さえておくと、予算の見通しが立てやすくなりますよ。
【パターン別】キッチンリフォーム費用相場
【キッチン本体の交換だけなら50万〜120万円程度】
既存の場所に新しいシステムキッチンを入れ替える最も一般的な工事方法。配管や内装をほとんど触らないため、リフォームの中では比較的費用を抑えやすいケースです。
【レイアウトを変えると80万〜150万円程度】
I型から対面型に変えるなど、レイアウトを変更する場合は、配管や電気の移設工事が必要になって費用が上がります。
【キッチンの位置を大きく動かすなら120万〜200万円以上】
個室型からオープンキッチンに変えるなど、間取り変更をともなう場合は費用が大幅にアップします。マンションでは構造上、移動できる範囲が限られることもあります。
費用が上がるポイント
見積もりを取ったら予想より高かった、というのはよくある話です。リフォーム費用を押し上げる要因には、次のような例があります。
・配管・電気の移動・新設(特に食洗機やIH用の200V配線)
・換気ダクトの延長(マンションは梁や排気経路の制約が多い)
・キッチンパネルや下地補強の追加
・床・壁・天井など内装工事の範囲拡大
築年数が経っている家だと、工事を始めてから床下の腐食やシロアリ被害が見つかることもあります。
「後から追加費用が発生した」という事態を避けるためにも、見積もり前の現地調査は入念に行ってもらいましょう。
キッチンレイアウトの選び方

キッチンの使いやすさは、レイアウトによって大きく変わります。「どの形が人気か」よりも「自分の家の間取りと生活スタイルに合うかどうか」が大切です。
代表的な3つのレイアウトの特徴をみていきましょう。
壁付け型(I型・L型など)の特徴
壁に向かって作業する、昔ながらのベーシックなスタイル。
動線がコンパクトにまとまるので、限られたスペースでも採用しやすいのが最大のメリットです。
既存の給排水や換気ダクトをそのまま使えることが多く、工事費用も抑えやすい傾向があります。
ただ、リビングに背を向ける形になるので、「子どもの様子が見えない」「家族と会話しにくい」と感じる方もいます。
開放感より省スペース性と作業効率を優先したいなら、このタイプが向いているでしょう。
対面型(ペニンシュラ)の特徴
キッチンの片側が壁についている「半島型」のレイアウト。家族の顔を見ながら料理できるキッチンとして人気があります。
リビング・ダイニングとの一体感が出るので、コミュニケーションを取りながら調理したい方にはピッタリ。
ただし手元がリビング側から丸見えになりやすく、調理中の匂いや油はねがリビングに広がりやすいのは気になるところです。
カウンターに立ち上がりをつけたり、コンロ前にガラスパネルを設置したりすれば、開放感と使い勝手のバランスが取れたキッチンになります。
アイランド型の特徴
キッチンが壁から完全に離れて、まるで「孤島」のように独立するレイアウト。
見た目の開放感は抜群で、家族や友人と複数人で料理する機会が多い家庭、キッチンを中心にした暮らしをしたい方には理想的です。
デザイン性の高い高級キッチンに多く、インテリアにこだわりたい方にも人気があります。
ただ、配管を大きく移動させる必要があったり、換気ダクトの取り回しが難しかったりと、工事が複雑になるため費用は高め。
マンションでは構造上、そもそも採用できないケースも珍しくありません。
サイズ・仕様の選び方
レイアウトが決まったら、次はキッチン本体のサイズや素材、設備を選んでいきます。ここでの選択が、リフォーム後の満足度を左右します。
サイズ(間口・高さ・奥行)
キッチン本体の間口は1650〜3000mmが一般的。調理スペースをしっかり確保したいなら、2400mm以上あると余裕が出て快適です。
ワークトップの高さは80~90cmが標準的ですが、身長によって使いやすい高さは変わります。
目安は「身長×0.5+5 cm」。自分の身長に合った高さにすることで、長時間の調理でも腰への負担が減ります。
奥行は65cmが多く、対面型だと100cm程度のフルフラットなワークトップもあります。
ワークトップ素材
・ステンレス:耐久性・衛生性に優れ、調理が多い家庭に人気。
・人造大理石:豊富な色柄から選べ、インテリア性が高い。ただし熱に弱いものもあるため、仕様のチェックが必須。
・セラミック:高熱のフライパンや鍋も置ける、変形・変色に強い丈夫な素材。価格は高め。
収納
キッチン収納は、量だけでなく「使いやすさ」に注目して選びましょう。
特に吊り戸棚は、「高すぎて使わなくなった」という声も多いもの。視線が届く高さに設置するか、ダウンウォールなどの昇降機能をつけると実用性が上がります。
鍋や調味料、保存容器など、普段よく使うものがどれくらいあるか事前に把握しておくと、必要な収納の大きさや段数がはっきりします。
引き出し内の仕切りや炊飯器スペースといった内部のオプションも組み合わせて、限られたスペースでも使い勝手のいい収納を目指してください。
設備機器
・レンジフード:掃除のしやすさが最重要。「10年掃除不要」の自動洗浄付きも人気。
・コンロ:IHは清掃性◎、ガスは火力・調理器具の自由度が高い。
・ビルトイン食器洗い乾燥機:食器量が多いなら深型orフロントオープン。食器の入れやすさ重視、または少人数家族なら浅型のスライドオープンがおすすめ。
・水栓:タッチレス機能付きだと、調理中や食器洗い中でも水栓を汚しにくく、お手入れも簡単。
システムキッチンのリフォームで後悔しない4つのポイント

せっかくきれいにリフォームしたのにもかかわらず、「思ったより使いにくい...」と感じるケースは少なくありません。
よくある後悔ポイントを事前に押さえて、快適なキッチンを目指しましょう。
ゴミ箱の置き場問題
見落とされがちなのが、ゴミ箱の置き場所です。キッチン本体を決めてから「あれ、ゴミ箱どこに置く?」と気づくケースがよくあります。
適当な場所に置かれたゴミ箱は通路の邪魔になったり、生活感が丸出しになったりします。
背面収納にスペースを確保するか、専用の「ダストワゴン」を採用するか、レイアウトを考える段階でキッチン本体とあわせて検討しましょう。
狭い通路幅
レイアウトを変更すると、「通路幅が想像と違う」ということがよく起こります。
特に対面型やアイランド型にする場合、キッチン本体の奥行きが増える分、歩くスペースが圧迫されやすいので注意が必要です。
通路幅は90cm前後あると動きやすく、冷蔵庫や背面収納の扉を開けても干渉しにくくなります。
コンセント不足
キッチン家電が増えている今、コンセントが足りないと使いづらさが一気に増します。
電子レンジ、炊飯器、電気ケトル、トースター、ミキサー、スマホの充電など、同時に使うシーンをイメージして必要な数を確保しましょう。
電子レンジやトースターなど消費電力が大きい家電は、専用回路にしておくと安心です。
換気ダクトと梁の制約
マンションのキッチンリフォームで最も注意したいのが、換気ダクトの取り回しと梁の位置。
アイランド型や大幅な位置移動は、排気経路が確保できなくて諦めざるを得ないケースもあります。
現地調査で「どこまで変更できるか」を早めに確認して、実現可能なプランを提示してもらいましょう。
キッチン工事の流れと期間
システムキッチンのリフォームは、だいたい次のような流れで進みます。
現地調査
まずはキッチンの寸法、配管・電気・換気ダクトの位置、床下や梁の状況などを確認。
レイアウト変更ができるか、追加工事が必要かなど、この段階で大まかな方向性が決まります。
プラン・見積もり作成
希望に合わせて本体サイズや設備を選び、レイアウトを検討。
本体価格に加え、必要な付帯工事を含めた見積もりが提示されます。複数パターン比較する方も多い工程です。
工事(3〜5日が目安)
1日目:既存キッチンの解体・撤去
2〜3日目:配管・電気工事、下地補修
3〜5日目:新しいキッチンの組み立て、仕上げ
レイアウト変更がある場合は工事が延び、1週間以上かかるケースもあります。工事中はキッチンが使えないので、外食や電子レンジで済む食事の準備をしておくと安心です。
まとめ
キッチンリフォームは、費用だけでなくレイアウト・サイズ・設備・収納計画など検討することが多く、図面やカタログだけではイメージしにくい部分もあります。
複数のプランを比較したり、ショールームで実物を確認したりしながら、家族のライフスタイルに合った形をじっくり選んでいきましょう。
東京ガスリノベーションでは、住宅のフルリフォームをメインに、現地調査からプランのご提案、施工、アフターサポートまで一貫して対応しています。
もちろんキッチンのリフォーム経験も豊富です。
「どんなレイアウトが合うのか」「設備はどれを選ぶべきか」など、気になる点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
毎日の家事が楽しくなるような、使いやすく、ときめくキッチンづくりを全力でサポートいたします。